あと4年で創業70周年を迎える。『100年企業』となるため、一昨年の65周年時から会社の基盤をつくることをスタートさせているが、事業の継承ということも考えている。本社のある佐賀県内には、同様の業界で100年企業が4社あり、先輩企業を見習っていきたい。
防爆機器市場は、リーマンショック以降、ほぼ3年間は横ばいの状況にある。
創業時から防爆を手掛け、防爆機器メーカーとして歩んできた。市場の変化に合わせ、技術も時代で変わってきたが、最近では防爆制御機器から情報・通信機器の要素が入ってきた。ハンディターミナルなど、大手企業との共同開発により、OEM供給する機器も増加している。その根底には、防爆技術があってのことであり、あくまで防爆をベースとしている。
今後はさらに領域を拡大することもある。防爆の専業メーカーとして、防爆照明の分野にも参入する計画もある。
70周年に向けて、飛躍するための計画を策定し、様々な課題をクリアしていきたい。
そのなかで、営業の強化は重要である。特に、大きな市場を抱える東京営業所のウエートを高めていきたい。そのための人材教育も充実し、ユーザーを訪問して、情報を取るなど、営業の原点に戻っての活動を重視する。
また、技術面では、複雑、高度な製品開発を追い求めているきらいもあるが、基礎的な技術を応用した、例えば接続箱など操作盤も拡大していきたい。
国内市場は、ある面では成熟しているため、今後は海外にも目を転じていきたい。
ここ4年くらいで、本社工場の新築、東京営業所の移転・充実など、やらなければならないことが多いが、中村電機独自の考え方で行動し、一段とグレードアップしていきたい。