当社はここ数年、CE規格など国際規格の認証取得や、安全対策への取り組みを強化し、顧客のグローバル展開に対応する体制を構築してきた。当社の製品は安全対策を念頭に開発された製品がほとんどだが、今後も産業分野、民生分野問わず、安全対策をテーマにした製品需要は続くと思われ、大きな潜在需要が存在していることに間違いないだろう。
こうした需要に的確に応えるため、営業の強化を図る。特に販売代理店とパートナー的営業を積み重ね、特注品から標準品まで幅広い対応を行いシェア拡大を図っていく。
大手顧客であるセットメーカーからは、海外の人件費高騰や品質向上に伴い機械の自動化が進展、フットスイッチやマットスイッチ、テープスイッチともにスポット注文から定期注文・リピート注文というように標準品採用へ移行するケースが増えてきた。注文の内容も安全や分かりやすさをテーマに、従来より突っ込んだ内容のものが多く、付加価値の高い製品を求められるケースが増えている。また、環境対策ではREACH対応もあり、今後もこうした課題に継続して取り組んでいく。
主力のフットスイッチに関しては、医療機器への採用が拡大している。当社の医療機器用フットスイッチは、保護等級IEC60529/IP28相当で高い防水性能を持ち、医療電気機器の国際安全規格IEC60601―1に準拠している。
マイクロスイッチを内蔵したタイプは、幅広いカスタマ対応が可能で、X線装置や超音波診断装置、医療用レーザー装置、医療用ベッドなどに適している。リードスイッチ内蔵タイプは、高い接触信頼性が特徴で、高度な信頼性が求められるX線装置やCT装置、MRI装置などに適している。
こうした分野など、今後も時代の流れに敏感なフットスイッチ専業メーカーとして、あらゆることに応えていきたい。