昨年はSEMI(半導体・液晶、ソーラー)関連の需要が大きく落ち込んだが、当社の2012年12月期の売り上げも、SEMIほどは減少していないものの、前年度比マイナスとなった。しかし、三菱電機のASP販売店30社での売り上げは、物流向けへの製品の浸透が遅れたことで売り上げ増には貢献しなかったものの、横ばいで推移している。
今年度の売り上げは昨年度のマイナス分は取り戻し、さらに少しでもプラスにしたい。そのための打ち手の一つとして、今月1日から島清史前社長が米国本社のバイスプレジデントに就任し、三菱電機とのグローバル協業を推進することになった。
日本企業の海外進出が活発化しているが、そのスペックインは日本で行っていることから、コグネックスグループ全体でその情報を早くキャッチして、日本と現地が連携しながらグローバルなサポートが提供できる体制を構築していくことが、採用増につながってくる。日系企業に対しても日本人がサポートしてくれることで信頼感がより増す効果も期待できる。
一方、バーコードリーダ「DataMan」の販売が高い伸びを示しており、今年はさらに拡販していく。DataManは、今まで読みにくかった金属面、皺や歪んだ面などでも読めるという導入効果をアピールできるようになってきており、今後もプレゼンテーションを進める。
さらに10年に発売した高精度アライメントシステム「In―Sight AlignPlus」も評価が高まり、生産性と精度が向上することから今後期待できる。
ASPもSEの技術レベルをさらに高めるように強化していきたい。
工場での目視検査がビジョンシステムに代替えする傾向が強まっている。日本市場をブラッシュアップしながら、この技術を世界に供給していくためにも、社員を増やし営業力を強化していきたい。