2012年12月期の売り上げは、昨年に引き続きソーラーパネル向けのコネクタ販売分が落ち込んだことでその分がそっくりマイナスとなり、前年度比20%減になった。ソーラーパネルは欧州向けの販売が大きく減少しており、これに加えてコネクタメーカー間の競争もますます激しくなっている。ソーラーシステムの導入支援(EPC)関係へのアプローチを強めるとともに、メガソーラーシステムの動向にも期待していきたい。
また、メイン扱いで販売しているMC社のコネクタのなかで、「MC4コネクタ」がソーラーパネル業界向けに引き合いが活発化している。デファクト的な評価がされているもので、厳しい販売競争の中で、今後の拡販に向けて追い風になりそうだ。
ソーラーパネル向け以外での市場開拓も進めており、「省エネ・蓄エネ・創エネ」関連を中心に、バッテリーや鉄道関連などをターゲット市場に挙げて取り組んでいく。この分野向けではMCやストーブリなど約20社のコネクタを扱っており、幅広い顧客の要望に対応できる。
同時に、顧客のスペックイン品のコネクタを中心に、差別化と付加価値向上を進めるための仕掛けも考えていきたい。
展示会も昨年同様、意欲的に出展していく計画で、並行して顧客へのミニキャラバン活動も展開して、「コネクタのソルトン」の認知度を高める取り組みを継続して行うことで拡販につなげていきたい。
さらに、オヒナー社の機械安全関連製品、シュレーゲル社の操作用スイッチも特徴をアピールしながら市場開拓に取り組む。
一方、今年は社員教育にも力を入れて、スキルアップを図っていきたい。特に中堅層社員を対象に考えており、営業と技術の両面で教育を行う方針だ。
こうした施策で今年は最低、昨年の売り上げ減少分を取り戻したい。