今年も「ベンチャー企業を目指す」をモットーに、オンリーワン技術、新技術で勝負したいと思う。現在、取引先から要望されている開発案件は数十件にも上り、将来性のあるものも含まれているので、開発品を世界中に販売していきたい。米国、中国、タイ、インドネシアの現地法人での海外事業も好調で、世界中でロボットシステムを展開、さらに拠点も増やしていく計画だ。
2012年10月期の売上高は、前期より20%ぐらい伸び、また、海外子会社を合わせた連結でも前期より15%ぐらいアップした。利益面でも国内外ともに好調だった。
今後の海外展開としては、中国・上海の工場で大型投資を行い、土地を購入して大規模な工場を建て、今年からロボットシステムなどの生産を拡大する予定だ。
インドは、現在、ニューデリーに営業拠点とサービス拠点があるだけで、製品は日本、タイ、インドネシアから輸出しているが、同国の自動車生産台数が500万台に達する頃には、現地生産も検討する。その他、メキシコ、ブラジルでも、日系メーカーの動きが活発で、引き合いも来ており、将来は拠点が必要になってくるであろう。
当社には、機械設計、制御、重電、ソフトなど様々な分野の専門家が揃っており、他社とは違った発想で、システム開発が行える。前へ前へと進まないと、企業はもたない。余裕のある時に将来を見込んだ投資も実施する。また、再生可能エネルギーの推進などで、盤の中身が変わり、仕事の内容も変わってくる。さらに政権交代で景気が良くなり、為替が85円から90円の円安になれば、日本の産業が復興し、特に輸出産業に力が湧いてくる。当社も海外事業が7割ぐらいを占めているので、恩恵を受けることになる。ベンチャー精神を忘れずに、この大きなチャンスを生かしていきたい。