前年は測域センサが伸長し、前期比売り上げアップで推移している。今年は測域センサやデータ伝送装置など付加価値の高い製品、さらにグループ会社が手がける各種の検査試験装置を中心に、新しい市場の開拓も含め次のステップを目指したい。
測域センサはアプリケーションが拡大し、上期の売り上げは前年同期比47%と大幅にアップ、当社全売上高に占める比率も、前期の28%から10ポイントアップし38%となっている。測域センサは、使用しやすく、開発する我々にとって追求しやすい製品で、どちらにとってもメリットがある。良い形で事業が回転しており、大きな手応えを感じている。
さらに、同時並行して新しい要素技術の開発も行っており、今年の後半には一応の成果が挙げられるものと期待している。特に屋外用途向けに注力する方針である。
グループ会社であるタイヨー電機とは、技術の交流など連携が深まっているが、お互いの得意分野を活かし1+1が2で終わることなく、1+1が3、4になるような相乗効果、プラスアルファの部分を出していく。例えば、3D化技術とコラボし、ロボット業界向けなどに裾野を広げていきたい。
海外展開については、東南アジアを中心に市場調査が一巡した。今後は的を絞り込んだ調査を行い、機が熟すれば進出していきたい。
今年も手を抜くことなく、技術開発型の企業姿勢で臨んでいく。当社はここ数年積極的に若い人を採用しており、平均年齢も若くなっている。社員教育にも注力しており、社員一人一人のポテンシャルを上げるよう努力している。技術の和を拡充させるとともに、企業の品位に合うような人材を育て、次の時代を創っていって欲しい。中期計画での売り上げ目標は100億円だが、新年度は50億円の売り上げ目標を目指している。測域センサの技術を中心に目標達成に向け進んでいきたい。