わが社の’13経営戦略 X線源単体も世界販売

今年の景気は、EUの金融危機が落ち着き、米国も良くなり、日本も大震災復興需要が出てくる。国内は3月を底に上向いていこう。薄日が差す程度であるが、昨年よりは少し良くなる。設備投資に限れば、業種によって異なるが、昨年並みと見ている。ただ、大手企業の統廃合が出てくる、非常に変化の激しい世の中が続く。

こうした状況下で、当社は、社員が経営意識を今以上に持つようにしたい。どの企業でもそうだが、社員が数字を理解し、体系だったモノの考え方ができれば、人も会社ももっと強くなる。

当社は今後、ニッチ市場でオンリーワンを狙う。マーストーケンソリューションのX線開発部、X線営業部と当社のX線検査受託サービスを一体化して、昨年7月に新たなスタートを切ったが、X線はこれからの時代であり、積極的に市場を開拓していきたい。ニッチ市場の製品ではあるが、世界最高の技術を備えており、3年後には売上高10億円を達成したい。

売り方も変える。X線検査装置だけでなく、X線源自体を販売する。0・1ミクロンと世界最高レベルのX線源を検査装置メーカーに供給する。すでにベルギーの会社には実績があり、そのノウハウを活用して世界市場で売っていきたい。

また、X線検査装置では、インライン用自動X線検査装置を発売する。リチウム電池の検査でインライン用を多数納入しているが、今後はシート、電子部品など多分野向けに異物自動検査装置として横展開を図る。来期から本格的に営業していく。

X線検査受託サービスも引き続き注力する。

こうした積極策で、2014年度売り上げを10億円にする。X線源が50%、インライン用自動検査装置が25%、X線顕微検査装置15%、検査受託サービス10%の構成を想定している。

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