わが社の’13経営戦略 モノづくりで“復興”に寄与

昨年は、一昨年から続く欧州財政悪化や米国の景気後退懸念からの円高傾向により、当社輸出にも悪影響をもたらした一年であった。先の見えない状況下で昨年はスタートしたが、昨年末からの若干の円安傾向により受注も復活してきた感じが見受けられる。

昨年についていえば、一昨年からのキーワード「蓄エネ・省エネ・創エネ」分野での活動が少なからず成果につながってきた。ニッチ市場を中心に、今年も継続して力を注いでいきたい。

ところで、2012年12月期はまだ正確な数値が確定していないが、当社の柱であるDIPスイッチについては輸出が若干の減少となったが、国内向けは一昨年度並みに推移した。販売数量では一昨年同様を確保したものの、販売金額で見ると10%弱落ち込んでいる。基板実装事業の医療機器分野は一昨年度よりも受注が増えている。全体的には一昨年度並みの売り上げになると予想している。

また、お客様との打ち合わせを行い、ご要望に応じたカスタム品の提供も少なからず受注に貢献しており、小回りを活かして今後も力を入れていきたい分野である。

13年12月期は、DIPスイッチは受注金額の回復を最低限の目標にしている。基板実装事業の医療機器分野は引き続き受注増が見込まれており、前期に比べ各部門で売り上げ10%増を目指して取り組んでいきたい。

今年も景気の見通しは難しい状況である。世界経済不安を念頭に置きつつも、中国も含めアジア全般の景気鈍化を招くなど計り知れない要因が多く、国内では大震災復興需要の動きも鈍い。

こうした中で、国内の雇用を守るためにも、当社は国内協力会社へ安定した発注を行い、国内モノづくりでもって大震災復興に少しでも寄与していきたい。

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