アズビルの100%子会社で、販売会社のアズビル商事(東京都豊島区北大塚1―14―3、神澤弘一社長)と、アズビルロイヤルコントロールズ(同、谷山進社長)は、2013年4月1日で合併し、新会社「アズビルトレーディング」になる。アズビルロイヤルコントロールズが存続会社となり、アズビル商事は消滅する。
新会社は資本金5000万円、社員数338人。社長は未定。3年後に売上高250億円を目指す。
アズビル商事は、現アズビルの前身である山武商会の商号で42年に設立。輸入工作機械および、アズビル製品の販売を中心にazbilグループの中核商社として展開してきた。12年3月期の売上高は140億円。
一方、アズビルロイヤルコントロールズは64年設立の独立系の制御機器商社としてエンジニアリング力を活かした事業を展開してきた。06年10月からazbilグループに入り、12年4月にはアズビルの100%子会社になった。12年3月期の売上高は72億円。
azbilグループは、国内において3つの事業(ビルディングオートメーション事業、アドバンスオートメーション事業、ライフオートメーション事業)を組み合わせることで展開しており、さらにはその事業モデルをグローバルに展開し、成長と事業効率を高めようとしている。
両社は国内の電機・電子、半導体、自動車、工作機械等の厳しい市場環境の下、さらなる発展への成長モデルを構築するために、事業構造の変革、業務構造の改革を進めてきたが、2社の合併は国内における成長モデル構築の具体的展開の1つ。
今後は、アズビル商事の海外商品など幅広い商品力と、アズビルロイヤルコントロールズのシステムソリューション力を合わせることで、ワンストップで顧客へ価値提供できる能力が高まる。
また、両社の持つ現場での経験をもとにした現場力を磨くことで、課題解決型の営業活動もより強化できる。
さらに、合併による事業および経営効率の向上で、伸長市場へ人材を投入、事業の拡大を図ることにもつながる。