日本電機工業会(JEMA)は、国内唯一の産業用オープンネットワークである「FL―net(OPCN―2)Ver・3」に適合した機器の認証を昨年12月から開始した。
FL―net(OPCN―2)Ver・3は、昨年9月に仕様を公開。従来のVer・2と上位互換性を保っており、これまでのPLC、RC、NCなどの制御装置同士の接続に加え、上位の情報系(一般パソコン、工場管理サーバ等)、及び下位のデバイス系(インバータ、サーボ、センサなどの産業機器)との混在も可能な産業用ネットワーク。ネットワーク上に配置した一般のパソコンで機器の設定やモニタを行うことができ、さらに、デバイス系で他のネットワークとの接続も可能になり、広範な産業用オープンネットワークの構築ができる。
Ver・2は、国内32社99機種が認証を取得しており、産業用オープンネットワーク機器として広く普及している。Ver・3では既に3社が認証取得済みで、2社が認証取得に向けた準備を進めている。
FL―netは、JEMAネットワーク推進特別委員会において標準化・普及活動を、JEMAネットワーク認証特別委員会が認証業務を行っている。
認証業務は、神奈川県産業技術センターに認証試験(適合性試験、相互接続性試験)を委託し、合格したものにはJEMAネットワーク認証特別委員会が認証を与えている。99年8月に、OPCN―1として第1号の認証機器が誕生。04年2月からは、FL―net(OPCN―2)Ver・2の認証を、06年9月からは100Mbpsのイーサネット対応のVer・2機器の認証を開始している。