安川電機は、ACサーボドライブ∑―V(シグマ・ファイブ)シリーズに、さらなる高性能を追求した「∑―V―EXシリーズ」を追加した。
EXシリーズの第1弾として、MECHATROLINK―IIIの高速通信に対応した「∑―V―EX001」の販売を開始した。価格はオープンで、2013年度月産200台を計画している。
∑―V―EX001は、MECHATROLINK―III用のサーボドライブとして、従来の通信周期の250μsから、業界最速の通信周期125μsを実現。これにより、指令やモニタの高速化でスループットが向上するため、上位コントローラからの指令やモニタなどに要する通信時間の短縮や、高頻度に位置決め動作を行う用途でのスループットの向上などにつながる。また、高速で細やかな指令が可能で、従来に比べ2倍の精度で移動時の軌跡(移動経路)の指令が可能となり、移動中の動作を重視する用途などに最適。
各種規格はCEマーキング、RoHS指令、KCマークなどに対応し、欧、米、アジアの各国で使用が可能。
主な用途は半導体後工程、電子部品市場など高速高頻度位置決め用途、軌跡精度重視用途など。
対象機種は、回転形モータ、DDモータ、リニアモータの100V50W~400W、200V50W~15kW、400V0・3kW~15kW。
同社では今後も、∑―V―EXシリーズをラインアップして、指令追従性を大幅に向上した製品など、装置の高性能化を実現する製品を順次投入していく計画。