昨年は東日本大震災や福島原発事故からの復旧・復興も半ばのところ、尖閣諸島をめぐる中国との関係悪化や迷走する政局などあまり良くないことが多い一年であった。
当社は、2012年4月から新しい経営体制の下、開発・製造と販売が一体化され、新事業部体制でスタートした。
市場での価格競争が厳しい中、営業活動など様々な改革に取り組んでいるが、まだ道半ばで十分な成果に結びついている状況でない。
こうした中、当社が得意とするネットワーク技術、クラウド技術、センシング技術、組み込み技術などに更に磨きをかけ、お客様の問題解決に取り組むことで新しい価値創造への手応えはある。
当社の事業展開も(1)スマートシティ(2)ビッグデータ(3)クラウド・コンピューティング(4)エネルギー&環境など、今後期待される成長分野に積極的に取り組んでいる。
現在、(1)制御システム事業は、エネルギー(太陽光・風力発電システム)業界へ新商品を開発している。
(2)MEDEX事業(筐体)は、研究所などに向けて水冷ラック・コンテナ型データセンターの省エネ型空調システムや、スマートシティへの取り組みなどで売り上げを伸ばしている。
(3)コンピュータ・ネットワークシステム事業は、エネルギーマネジメントソリューションの「電力見える化」「デマンド監視」や、リモートモニタリングシステムを中心に展開している。
(4)アクセスコントロール事業(セキュリティ)は、入退室管理システムを中心に統合セキュリティソリューション(鍵管理・ラック電気錠・共連れ検出・認証リーダーなど)の拡販に注力する。