昨年はアメリカをはじめとして中国、韓国、フランスなど主要な国においてリーダーにかかわる選挙が行われた。我が日本においても、12月に衆議院議員の総選挙が行われるなど政治の世界ではターニングポイントの年だった。
国内の景気は、震災からの復興需要による内需押し上げと個人消費に支えられ、緩やかに復調してきたが、欧州債務問題による海外景気の減速、長期化する円高に加え領土問題に端を発した対中国ビジネスの停滞懸念などによる不透明感はぬぐえず、年の後半は足踏み状態にあった。
当社ではタイ洪水で被災したエレットタイランドの早期完全復旧と中国の新工場建設を最重要課題として取り組んできたが、皆様のご支援ご協力のもと、エレットタイランドは4月から生産を再開、中国新工場は11月に竣工を迎えることができた。
さて、迎える2013年、欧州は債務危機が依然としてくすぶり景気後退を払拭できないものの、問題解決への前向きな進展が見られており、新興諸国においては景気減速に歯止めがかかりつつある。アメリカにおいても財政面での課題は残りながらも景気の足取りは底堅く、世界経済は穏やかに回復していくものと推測される。一方、日本経済は当面横ばい状態が続くものの、一定の内需と今後の重要課題である防災・環境・エネルギー関連の設備投資に支えられ、ゆっくり回復していくと思われる。なお、世界経済の回復や金融緩和などによる円高修正の進展次第では回復の速度が速まるかもしれない。
当社においても、「環境に貢献する新たな価値づくり」に向けて「太陽光発電システム関連製品」や「充電スタンド」、「データセンター向省エネサポート製品」等の環境配慮型製品、新しい時代の要求やお客様のニーズに合わせた優良な商品を開発・提供していく。これからも安全・安心な、より高い品質の製品・サービスを提供したい。