第7次中期計画「STEP1000」の最終3年目の今期であるが、受注残はこのところ増加傾向で好調に推移しているものの、数値的には計画達成が難しい状況である。現在は今年4月からの第8次中期計画の策定を行っており、7次の総括をしながら、10年先の姿がどうなっているのかを思いながらまとめている。
こうした中でも重点施策の成長市場に向けた取り組みは着実に成果となって表れてきている。国内では太陽光発電システムの案件や、それに使用するパワーコンディショナー・周辺機器の受注が増加している。
国内のものづくりは依然として海外にシフトする中で、国内ではこうしたエネルギー関連や、高齢者、医療、ロボット、メンテナンスなどを重点に今後も市場開拓を進めていく。
一方、海外では昨年、中国・天津に拠点を開設して中国市場での販売体制をさらに強化した。また昨年末から、子会社のサンワテスコムと連携してタイで制御盤製作の受注活動も始めた。タイは自動車や電機関連の工場が多く、制御盤製作の依頼も多い。エンジニアリング支援ではタイ語で現地サービスに努め、当社の部品調達力とエンジニアリング力で顧客のテーマを具現化していくことで、付加価値の高い販売につながるものと期待している。
今年はさらに、インドネシアやベトナム・ハノイにも拠点を開設したい。
技術商社として、エンジニアリングに強い社員を育成しながら、メーカーの営業の支援ができる取り組みを強めていきたい。