昨年は、当社設立30周年の節目であったので、創業時の原点に戻り社名の「セフティ」イコール安全・安心をキーワードに環境、省エネ対策の商品企画に積極的に取り組んできた。とくに、東日本大震災を一過性の記憶に終わらせてはいけないとの思いから「リメンバー3・11」をテーマに災害対策製品総合カタログを発行、また、エコマスク、無電極照明、LED照明、透明性放熱塗料などを販売できた。
今年も引き続き、「お客様のニーズ」という原点から市場動向を把握し、先取りした安全・安心関連製品の企画に取り組んでいきたい。
景気は昨年から続く欧州の金融危機、それに伴う中国や新興国の経済成長率の鈍化など厳しい環境に変わりがないと思う。
日本は復興投資関連、国民と産業界で盛り上がっている省エネ・節電対策関連の市場が引き続き拡大するが、ダイナミックな転換が求められている。
日本は1955年から73年の高度経済成長期に建設された社会インフラが老朽化し再整備の時期を迎えている。公共施設などの建物や道路の新規建設ではなく、成熟社会に適した社会全体のリニューアルへ公共投資の舵を切る好機である。当然のことながら、安全・安心が切り口になる。新たな市場も出てくる。
配線資材業界に籍を置く我々にとっても、既存の市場に加え新規市場創造へ取り組む機会が生まれる。日本配線資材工業会の一員として業界の発展に貢献していきたい。