昨年は震災復興需要の期待が外れ、円高推移の中で尖閣諸島問題が発生した。我々のFA流通業界も間接的にその影響を受けた。
今年は、安倍新政権がデフレ脱却のため日本銀行とインフレ目標2%を定めたうえ、震災復興や老朽化したインフラの再整備へ集中的に投資を行う。
製造業も設備更新に迫られている。日本が米国に追い付き追い越した状況が、今や日本が新規設備を導入している韓国や中国に追われ追い越されている。こうした中で、製造業は省エネと生産性向上へ工場のリニューアルが喫緊の課題であり、パーツからシステム設計、製作・据付、設備診断・メンテナンスまで行う当社にとっては大きなプラス要因である。
10年前から取り組んできた保全・安全・監視のニーズが本格化するので、いよいよ当社が提唱するリニューアルの出番という気持ちで質的・量的に受けられる体制作りを進める。そのため、社員の質的向上、設備投資、人員の投入、ネットワークの強化を図り、リニューアル需要を取り込んでいきたい。
当社は2月から新年度に入るが、2014年1月期は売り上げ目標を20%回復に設定し取り組む。ただ単に、売り上げを追求するのでなく、家電流通業界のような価格競争には巻き込まれず、付加価値を高める工夫をしていく。
IDEC、オリエンタルモーター、竹中グループ、三菱電機、オムロンほか多くのメーカーとタイアップし、お客様の安全、省エネと生産性向上を実現することで付加価値を高めていきたい。