横河電機は、サイバーセキュリティ技術で高い実績を有する米・McAfee社(マカフィー)と、制御システム向けにITセキュリティソリューションを提供するためのパートナーシップ契約を締結した。
これにより横河は、工業用制御システムであるプラントのセキュリティでの横河の技術・ノウハウと、マカフィーのセキュリティ技術とを融合させ、プラント製品のセキュリティ強化と高付加価値なセキュリティソリューションサービスを提供していく。また、アンチウイルスソフトとの連携を強化した制御システムを提供するなど、新しいセキュリティソリューションも共同で開発していく。
昨今は、情報分野だけでなく制御システム分野でもサイバー上の脅威により、工業用制御システムのユーザーとサプライヤーの双方で、人命や環境に影響を与える不正・妨害を狙いにしたソフトのマルウエアやウイルスの侵入への警戒を強化しなければならなくなっている。
工業用制御システムは一般的に、企業情報システムよりも3~5倍長く使用されるため、情報技術とサイバー脅威が常に変化し続ける環境において、制御システムサプライヤーはライフサイクルにわたりセキュリティ対策を提供し続けることが求められる。
横河電機は工業用制御システムについて長年にわたる豊富な実績があり、マカフィーもサイバーセキュリティについて高度な技術を有している。
今後は、両社がもつIT及びネットワーク技術を統合し、それぞれのビジネスに特有のシステムの違いを超えて、工業用制御システムに最適なセキュリティソリューションを提供していく方針。