アズビル、流量計事業を拡大米ボルテックに資本参加 4年後売上げ30億円目指す

アズビルは、グローバルでの流量計事業拡大を図るために、渦流量計メーカーの米・VorTek社(ボルテック、コロラド州、ジム・ストラー社長)へ資本参加した。アズビルの子会社、アズビルノースアメリカがボルテック社株式の70%を取得したもので、社名も「azbil
VorTek(アズビルボルテック)」に変更した。4年後にアズビルボルテックの売り上げ30億円を目指す。
ボルテック社は1995年創業で、従業員数は16人。温度圧力補正型渦流量計などの開発・製造・販売をグローバルに展開している。

同社の渦流量計は、温度・圧力の同時補正機能や大口径まで対応可能な製品をそろえており、建物空調、食品工場などにおけるユーティリティの蒸気量管理、都市ガス製造設備における蒸気量管理、および各種プロセスにおける蒸気量、供給量管理などで高い実績がある。

アズビルは今回の資本参加で、流量計製品のラインアップが補完・強化できることから、さらに付加価値の高いソリューションの提供と、グローバルでの事業展開が強化できる。

同社ではこれを機に、さらに北米での流量校正や開発機能強化など、グローバルに最適かつ効率的な体制の構築を目指していく。

アズビルの曽禰寛純社長は「azbilグループとして、国内外でのさらなる成長に向けた事業変革に取り組んでいるが、今回の資本参加により流量計の品ぞろえ充実・拡大と、北米での製品開発拠点としての役割を期待している」と語っている。

また、ボルテックのジム・ストラー社長は「当社の渦流量計は、単変数容積式から温度・圧力補正機能を有した多変数マスフロー式と幅広い品ぞろえとなっている。安全・安心の製品を作り、顧客に最大の価値を提供することが目標であるが、アズビルはそれらの目標の実現およびさらに新しい市場や製品の拡大を可能とするふさわしいパートナーである」とコメントしている。

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