Euの制御機器関連メーカーが日本市場に関心を示している。制御機器メーカーの独・キューブレア、同・エフィメス、デンマーク・ミタテクニック、スペイン・テレルゴンなどが来日し、ディストリビュータの開拓やOEM提携などの商談を進めた。金融危機で欧州の市場が低迷する中で、欧州企業はアジア市場の開拓に取り組んでおり、中国に次いでアジア第2位の日本市場への進出を図りたい考え。
制御機器関連メーカーは、駐日欧州連合代表部が日・EU貿易投資促進キャンペーンの一環として開いた展示商談会を日本市場進出の機会ととらえ来日したもの。再生可能エネルギー、省エネ、環境関連の企業38社が参加した。
独のキューブレア社はエンコーダ、カウンタ、プロセスコントローラ、機能安全システムメーカーで年商54億円。アジアでは中国、インド、韓国に子会社を設立している。
アジア・太平洋マネジャーのマーティン氏は「日本進出のためにディストリビュータを探すために来た。独の制御機器メーカーは日本で活躍しており、我々も実績のない日本の市場で開拓に取り組みたい。OEM提携も可能だ」と来日の目的は市場開拓だとした。
スペインのテレルゴン社は、負荷開閉器、カムスイッチ、モータ駆動切換器、バイパススイッチメーカーで年商23億円。ミゲル・ヒメネス輸出部長は「当社の製品は各国の規格を取得している。日本は太陽光発電投資が積極的と聞いており、欧州でのエネルギー関連設備向け実績を日本で売り込みたい。ぜひ、OEM供給先や販売代理店を設けたい」とし、今後もビジネスの機会を設け売り込む方針。
独のエフィメス社は、温度測定器、抵抗温度計、バイメタル、熱電対、油面計、防爆用センサーなどの専門メーカーで年商15億円。
マリオ事業部長は「風力センサーなどエネルギー分野のビジネスを開拓したい。欧州で品質、性能は実証済みであり、要求レベルの高い日本市場に向いている」とPRに余念がない。
太陽光モジュール・インバータ・充電コントローラメーカーの独・クレヴァーソーラー社、省エネフィルターメーカーの英国・クロフトフィルターズ社、エネルギー監視ソリューションのギリシャ・インアクセスネットワーク社、変圧器・リアクトルメーカーのフィンランド・ムントサヒコトラフォックス社、スマートグリッドシステムメーカーのスロヴェニア・ロボティナ社、インバータメーカーのドイツ・SMAソーラーテクノロジー社なども一様に日本市場に期待を持ち、商社やメーカーのパートナーを求めている。