三菱電機は、産業用ロボット「MELFA」のオプション製品として、小型3次元ビジョンセンサー「MELFA―3D
Vision」=写真=を発売した。
販売価格は298万円(税込)。2013年度200台の販売を予定している。
新製品は、これまで自動化が難しかったロボットによるばら積み部品の取り出し・整列作業を可能にするもの。
ばら積み部品の形状を事前に登録することなく、乱雑に積み重なっていても一つずつ画像認識する「モデルレス認識技術」によって、ロボットハンドの開閉幅と爪の幅と高さを設定するだけで、部品の把持可能な箇所を最速約1・2秒で高速認識できる。
また、カメラヘッドも、3次元計測用のパターンを照射する投光部と撮影するカメラ部をコンパクトにまとめて約900グラムと軽量化したことにより、2キログラム可搬の小型ロボット本体に装着可能になり、部品整列装置(パーツフィーダ)などに比べ、省スペースを実現できる。
パイプ、ボルト、ネジなどの小物部品にも適用可能。
同社は、11年に水平多関節型の「RH―Fシリーズ」、12年に垂直多関節型の「RV―Fシリーズ」を発売したが、今回の3次元ビジョンセンサーを使用することで、これまでの人手やパーツフィーダを利用した部品の取り出し・整列作業が不要となり、生産現場の自動化に貢献する。