計測・制御・監視システムのチノーは、コストパフォーマンスに優れたデジタル指示調節計「DB600シリーズ」を発売した。本体価格は2万5000~4万4000円。
DB600シリーズはコストパフォーマンスを重視し、48ミリ角、48×96ミリ、96ミリ角のDINサイズで、定値調節計と4パターン12ステップのプログラム調節計の6形式をそろえている。
制御アルゴリズムは、従来のPID制御と、岩手大学と共同開発により植物の恒温機能をアルゴリズム化した“Z制御"の2つの形式から選択できる。
特に、Z制御は立ち上がり時や外乱発生時の操作量を抑制できるため、従来のPID制御よりも省エネルギー運転が可能である。また、オートチューニング方式を新開発、Z制御に適合したPIDパラメータを算出することが可能で、オーバーシュート抑制や調整時間を短縮できる。
このほか(1)視野角・視認性に優れる5桁11セグメントLCDを搭載、プログラム運転時には上昇・下降・維持の状態も把握できる(2)表示精度はプラスマイナス0・1%、制御周期0・1秒(3)マルチレンジ入力で、調整出力もオンオフパルス・電流・SSR駆動・電圧・オンオフサーボ形と豊富などの特徴を持っている。