安川電機は、ACサーボドライブ∑―V(シグマ・ファイブ)シリーズとして、小型・高精度なダイレクトドライブ(DD)サーボモータ「SGMCVシリーズ」を発売した。オープン価格で、2013年度月産200台、15年度同800台を計画。
新製品は、既発売の∑―IIIシリーズのDDサーボモータ「SGMCSシリーズ」をさらに小型・高機能化したもの。
モータにスロットワインディング構造のコア付き方式を採用して小型化と高トルク化を実現しており、従来品比に対し、設置面積で平均42%、外形サイズで約25%小さくなっている。このため体積当たりの出力トルクは、約2倍に向上。
また、シリアルエンコーダも20ピットから22ピットに高分解能化して精度を高めるとともに、小径ロータを採用して低慣性を実現した。オプションで軸振れ・面振れの防止機能も搭載できる。
さらに、最高回転速度も20%アップしている。
外径サイズはφ135ミリとφ175ミリの2タイプが完備。高速・高頻度位置決めが求められるインデックステーブルやソータの高速・高頻度位置決めなどに最適。
同社では半導体、液晶、ロボット、工作機械などのICハンドラ、アライメント装置、R―θロボットおよび回転テーブルなどのアプリケーションでのDDモータの小型化、回転速度の高速化、高分解能、軸振れ・面振れの高精度化に対するニーズに対応するものとして、倍増の販売を目指している。