三菱、インドにFA開発センター15年度150億円目指す

三菱電機は3月1日から、インドに「インドFA開発センター」(マハラシュトラ州プネ)を開設した。FA事業のさらなる拡大に向けて成長著しいインド市場への対応とグローバル市場に向けた開発力を強化するのが狙いで、2015年度にインドでのFA事業の売り上げを、11年度の50億円から150億円まで伸ばす。

インドFA開発センターは、10年9月に設立した三菱エレクトリック・インド社内に設置したもので、FAの海外開発拠点としては、欧州(ドイツ・デュッセルドルフ)、北米(アメリカ・ボストン/シカゴ)、中国(大連)に次いで5カ所目。

人員は37人(うち日本人は2人)。インド市場向けシーケンサ・表示器の開発および、グローバル市場対応共通技術(FA機器用プログラミング環境、産業用ネットワーク等)の開発などを行う。

インドのFA市場は、自動車・繊維・製薬・食品産業向けを中心に高い成長が続いている。三菱では、10年の現地法人設立に続き、12年にはインドのシーケンサ・表示器メーカーで、同社のFA機器販売代理店のメサンググループを買収するなど、継続的に事業体制の強化を図っている。

今回のFA開発センターの設置は、マーケティング部門との連携によるインド市場固有ニーズの収集とシーケンサ・表示器を中心としたインド市場向け開発を強化するとともに、グローバル市場に対応して、海外のFA開発拠点とも連携して、FA機器用共通技術の開発を進めていく。

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