三菱電機は、小型化と業界トップクラスの電力変換効率94・5%を実現した国内公共・産業用太陽光発電システム向け三相10kWパワーコンディショナ「PV―PT」=写真=2機種を5月10日から発売する。価格はオープンで、初年度3000台の販売を計画。
新製品は、外形サイズを幅700×奥行き280×高さ500ミリ、質量55キログラムと従来品の約3分の1に小型・軽量化したことで、運搬や設置工事の負荷を軽減でき、しかも本体高さを従来品より315ミリ低い500ミリに抑えたことで、太陽電池モジュールの架台の下にパワーコンディショナを設置できる。
また、高効率昇圧回路と3レベルインバータの採用により、電力変換効率は業界トップクラスを実現しており、発電した電力を効率よく活用できる。しかも、停電時でも発電した電力を使用したり、災害など停電時の非常用電源として太陽光発電システムの電力を使用できるように、単相自立運転機能を搭載して、停電時でも発電した電力を使用可能となっている。
さらに、三相パワーコンディショナでありながら、単相100V出力端子を備えているため、ブレーカーとコンセントを事前に配線工事することで、停電時にテレビや携帯電話の充電器など、単相電力を使用する電気製品の使用もできる。
そのほか、親機設定したパワーコンディショナが子機のデータを収集し、最大32台分の発電データの合計値を表示でき、アドレス設定機能(最大32台)で、パワーコンディショナの個別発電データやエラー情報も出力できる、屋外設置できるように、本体内部から冷却用の風路を独立させてJISで規定するIP55相当の高い防塵・防水性能を実現、風路部分以外の本体内部を密閉構造にすることにより、運転時に発生する騒音を従来品よりも10デシベル低い50デシベルとした低騒音設計である、4回路の接続箱機能を内蔵、などの特徴を持つ。