わが国唯一の鉄道産業総合見本市「第3回鉄道技術展」が今年11月6日から3日間、幕張メッセで開催される。FA市場が低迷する中で、高水準で推移する鉄道関連市場に対し駆動・制御機器や配電制御システム各社は開拓に乗り出しており、隔年開催の同展を顧客開拓の有力な手段として関心を寄せている。
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鉄道技術展(主催=フジサンケイビジネスアイ)は車両・構造、運行システム、インテリア・内装、乗客利用部、軌道、土木関連など鉄道産業を網羅した専門展示会。
2011年の前回は236社・団体が出展、JRや私鉄・地下鉄など鉄道会社、鉄道車両メーカー、エンジニアリング会社、建設会社、鉄道技術研究機関など国内外から1万6455人が来場した。
鉄道関連市場では駆動、トランスミッション、車両制御、鉄道通信、車両安全機器、信号保安装置、電力供給・配電装置、電源、駅ホーム安全対策機器、バリアフリー、LED照明など駆動・制御機器、配電制御システムが採用されている。
しかし、市場は業界特有の仕組みもあって、開拓は非常に困難とされている。
鉄道技術展では来場者に直接PRができ、また名刺交換など取引先開拓への道筋をつけられるため、ビジネスチャンスとして、出展を検討や申し込む企業が増えている。
「鉄道産業は不景気の中でも堅調に推移している。国内では安全・安心・省エネ対策として電装率が向上している。海外市場でもインフラ整備の一環として車両や運行システムなど先行き輸出の増加も見込まれる。2年に1回の市場開拓のチャンスとして活用して欲しい」(同展オーガナイザーのシー・エヌ・ティ)という。
【問い合わせ先】シー・エヌ・ティ、tel03―5297―8855。