横河電機最多8chに対応RS通信モジュール発売価格も1/3に

横河電機は、半導体製造装置や電子部品・電子機器組立装置などへの組み込みコントローラ「e―RT3」用の多チャネルRS通信モジュールを販売開始した。価格はオープンだが、市場予想価格は基本構成(ベース、電源、CPU、DIO)で25万円から、多チャネルRS通信モジュールで6万円から。海外含む販売目標は2013年度500台、14年度1000台。
新製品は、シリアル通信のRS通信(RS―232C、RS―422、RS―485)に対応する業界で初めて最多8チャネルに対応した通信モジュールで、第1弾としてRS―232C用を発売した。1モジュール当たり8チャネルに対応できるため製造装置の小型化が図れ、しかも同社従来品のRS通信モジュール(2チャネルで4モジュール)に比べ、価格が3分の1になることで、大幅なコスト削減が可能。

半導体製造装置や電子部品・電子機器組み立て装置の制御コントローラには、ボードタイプのコンピュータやPLC(プログラマブル・コントローラ)が使用されている。ボードコンピュータは、1ボード当たりチャネル数(調節器への信号出力数、センサからの信号入力数)は多いが、サイズが大きく高価格になる。PLCは、比較的安価でモジュール1個当たりのサイズは小さいものの、チャネル数が少ないためモジュールが複数必要になる。このため、e―RT3に、多チャネルRS通信モジュールを使用することで装置の小型化・低コスト化が図れる。

主な用途は、RS―232C通信対応の半導体やフィルムなどの各種製造装置の組み込みコントローラ。

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