不二電機工業(小西正社長)は、パワー半導体(MOSFET)を使用することで、接触不良が発生しない無接点型の半導体直流開閉器「STHシリーズ」=写真=を開発、近く販売を開始する。
新製品は、半導体で直流回路を開閉する無接点式にすることで、接触不良を防止でき、さらに、アークによる接点の摩耗も防げることから開閉耐久性が高くなる。
また、半導体の制御回路をDC24V信号で制御することにより、遠隔地からのON/OFF信号での操作が可能で、遠隔地や高所といった場所での使用も容易になる。
システム構成により有線・無線のどちらでも遠隔操作が可能。
さらに、定格絶縁電圧は、DC600Vから1200Vまでの直流高電圧に対応し、太陽光発電など新エネルギー分野で要求が高い高電圧回路などの開閉に対応できる。
そのほか、動作音が発生しないことで夜間運転や騒音制限のある場所での使用にも最適、過電流を検知すると回路を停止する過電流検知機能を備えており、安全設計である、などの特徴を持つ。
販売価格は、1万~2万円を予定。
同社では「接触信頼性を究極的に高めた制御用直流開閉器として、電力機器や産業機器など様々な操作機器に搭載できる。3年後に年間売上高5億円を目指す」としている。