バンドウイット日本支社データセンターの冷却システムエネルギー消費量を40%削減新型キャビネットシステムを発表 スペース有効活用も実現

パンドウイットコーポレーション日本支社(東京都港区港南2―13―31、tel03―6863―6000、須崎弘明支社長)は、冷気と暖気を完全分離しデータセンターの設定温度を上げて冷却システムのエネルギー消費量を最大40%削減できるNet―Access(TM)熱対策キャビネットシステムNタイプとSタイプを発表した。新型キャビネットシステムは1台当たりの消費電力を高めた高密度実装が可能となり、データセンターで最大の課題であるスペースの有効活用とエネルギーの効率向上が実現する。
データセンターは、データ処理量が急増するなかで、稼働コスト削減、スペースの見直し、PUE低減が喫緊の課題となっている。とくに、冷却関連のエネルギーコストが総電力消費量の4割近くを占めており稼働コスト増加の要因になっている。

同社では、冷却水の温度が1℃上昇すると冷却システムの省エネ効果が3~4%アップする研究データをもとに、冷気と暖気を完全分離しデータセンターの温度設定を上げてエネルギー消費を抑えることに成功。キャビネット、吸排気ダクト・ブランクパネル、コールドアイル密閉システム・垂直排気ダクトシステムで構成するNet―Access(TM)キャビネットシステムを開発した。

Net―Access(TM)キャビネットは、一般的な製品に比べ空気漏れを80%も削減、暖気の再循環から起こる吸気ファンの作動が抑えられ、キャビネットの電力効率が高まることで冷却費用の減少とスペース効率の改善に貢献できる。

特徴は(1)あらゆる隙間を密閉し冷気と暖気を完全分離(2)冷気を適切な個所に誘導し、吸気温度を14℃下げられファンのエネルギー消費量を抑える(3)冷気と排気を封じ込め冷却効率の最大化が図れるなど。

システム構成のコールドアイル密閉システムはキャビネットスペースと冷却効率を最大化し、垂直排気ダクトシステムはキャビネット当たり30KW以上の高密度熱負荷をサポートする。

Net―Access(TM)キャビネットNタイプは、熱管理や高密度ケーブル管理に最適である。

Sタイプは、サーバおよびネットワーク用として稼働中の機器を安全に収容し床スペースを15%節約できるため費用対効果に優れる。幅広い機能も備える。

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