国際電業(名古屋市昭和区円上町27―14、tel052―871―6621、古川長武社長)は、国産初の無線フットスイッチ「一連式TRJB―1W/二連式TRJB―2W」を開発、28日から医療機器向けに販売を開始する。医療現場で高まっている無線式の要求に対応したもので、動作などを確認できるLED表示機能も国産で初めて搭載した。初年度500セットの販売を計画している。
医療現場ではCT装置やX線装置、超音波診断装置など診察・治療装置の設置に伴い増える一方のケーブルが診療を邪魔したり、断線の危険性が出てきており、近年は無線化の要求が多くなっている。
医療機器用小形防水フットスイッチSFJシリーズ(1~3連式)を発売し高いシェアを持っている同社ではこうしたニーズに対応し、これまで培ってきた電子技術と制御応用技術を融合活用し、国産で初めての無線フットスイッチを発売する。
新製品の一連式TRJB―1W/二連式TRJB―2Wは、送信部、受信部、充電アダプタで構成。無線方式は、無線接続の状態を意識せずに常時接続したままでの使用に適し、スマートフォンやPCだけでなく産業機器でも普及が進んでいるBluetooth方式を採用している。動作範囲は10メートル。
また、無線式による動作確認などの不安を解消するため、フットスイッチ初のLED表示機能を備え、動作・電池充電・エラーが目視確認できるようにした。
さらに(1)フットスイッチを現場で交換できる構造(2)防水機能はIPX8(3)洗練されたデザインに加え衛生的で清潔感のある色調(4)多連は扇形で足の疲労を防止―などの特徴を備えている。
送信側は、内部電源にニッケル水素充電池単4形3本、充電アダプタをセット。入力は最大4点。応答時間0・1秒。受信側は電源DC12~24V、出力4点、応答時間0・1秒。