三菱電機は、FAシステム事業の海外販売を着実に強化している。このほどトルコで現地のFA機器販売代理店を買収し、また3月1日に「インドFA開発センター」を開設したのに続き、4月1日からはメキシコに「メキシコFAセンター」を開設する。同社では2015年度にFAシステム事業の海外比率を50%まで高める計画を進めており、こうした施策で達成を図る。
トルコで買収したのは、20年以上にわたって三菱電機の販売代理店として活動しているGTS社(本社=イスタンブール)。
同社のトルコでの現地法人三菱電機トルコがGTSの全株式を取得、今年5月から新体制で営業を始める。買収額は明らかにしていない。
GTSは、92年設立で従業員数42人。システムインテグレーター機能を有する販売代理店として高い技術力を背景に、顧客密着型のソリューション提案と技術サポートで、自動車・食品などの製造装置メーカー、工作機械メーカー及びエンドユーザーにFA機器・NC装置の販売・サービスを行っている。
同社のトルコでのFAシステム事業の売り上げは現在約10億~15億円で、そのほとんどがGTS社経由での販売となっている。同社では、トルコを重点市場の一つと位置づけ、昨年12月に三菱電機トルコを設立している。
今後GTSのトルコ国内5カ所の営業拠点を活用し、15年度にはFAシステム事業で30億円の売り上げを目指す。
メキシコFAセンターは、三菱電機オートメーション(本社=米・イリノイ州)メキシコ支店内に開設する。人員は3人。
これまでメキシコでのFA機器の販売・サポートは、米国の「北米FAセンター」とメキシコの現地代理店を通じて行ってきた。
メキシコでは、日系大手自動車メーカーと関連部品メーカーが、生産体制整備に継続的な投資を計画しており、FA製品のさらなる需要増加と、それに伴う幅広いサービスニーズが見込まれている。
メキシコFAセンターでは、FA製品に関する相談やエンジニア育成のサポートなどを日本語でタイムリーに提供できるようにしていく。
同社は3月1日からインドFA開発センターを開設しており、海外での開発と営業体制がさらに充実する。
同社は、15年度にFAシステム事業の連結売上高6000億円を計画しており、そのうちの半分を海外で行う。11年度の海外売上高は約2100億円(海外比率45%)で、これを3000億円まで引き上げる。
中国、インド、ASEAN、ブラジルを海外重点地域としており、昨年1月にはインドのシーケンサ・表示器メーカーで、同社のFA機器販売代理店のメサンググループを買収するなど、継続的に事業体制の強化を図っている。