東亜無線電機(大阪市浪速区日本橋5―11―7、tel06―6644―0117、江見一男社長)は、TCP/IPプロトコル・スタックを内蔵し、セットへの搭載が簡単な、無線LANモジュール「TMD3591AD/DP」=写真=を発売した。
TMD3591AD/DPは、IEEE802・11b/g/nに準拠。WPS―PSK、WPA2―PSKなど、無線LAN規格準拠がすべてモジュール側に内蔵されており、ホスト側の負担が少ない。
通常ホスト側に実装されるTCP/IPプロトコル・スタックをモジュール側に内蔵。ユーザーが無線LANモジュールを導入する際、デバイスドライバの開発が不要で、アプリケーションソフトさえ組めば、すぐに無線LAN環境が構築できる。国内電波法認証取得済みで、すぐにセットに組み込み使用でき、基板タイプで名刺サイズ(90ミリ×55ミリ)の省スペース設計である。
ローム製のBP3591を採用しており、技術基準適合証明書などを取得済み。本体の動作温度範囲は、・マイナス40度からプラス80度と幅広く、様々な産業分野に使用できる。
TMD3591ADは、ユニバーサル基板に対応。8ビットマイコンや、ユーザーが使用しているマイコンにも搭載可能で、3・3VレベルのマイコンUARTインターフェースを搭載。
RS―232Cで接続された端末間に、TMD3591AD/DPを入れるだけで、簡単に無線接続が可能になる「ターミナルモード」と、簡単なプログラムを組むことで、より高度な動作を実現する「コミュニケーションモード」の2つのモードを用意している。
用途は、AV・家電製品、産業用機器、センサネットワーク、ホームネットワークのほか、マイコンが非力で無線LAN搭載をあきらめていた機器や、開発コスト面で無線LAN搭載をあきらめていた機器などに応用できる。