横河電機の子会社、ヨコガワ・アメリカは、シェニエール・エナジー・パートナーズ社がルイジアナ州で建設を進めるサビーンパスLNGプロジェクト向けの制御システムと安全計装システムを受注した。これは、米国政府から同国産ガスの輸出許可を得た最初のプロジェクト。
サビーンパスLNGプロジェクトは、シェニエール・エナジーが運営するサビーンパスLNG受入基地に、米国産ガスを液化する設備を建設し、LNGの受け入れと輸出の双方を可能にするプロジェクト。ヨコガワ・アメリカは、合計で年産900万トンの生産能力をもつ2系列の天然ガス液化設備に、統合生産制御システム「CENTUM
VP」、安全計装システム「ProSafe
RS」を納入する。北米では、シェールガス開発による天然ガス生産量の増大に伴い、天然ガス開発をはじめ、液化設備、石油化学プラントなどへの投資が活発化することが見込まれている。
横河電機グループは、LNGプラント向け制御システムで25%のシェアと実績を有する。
シェニエール社には2006年にサビーンパスの気化(再ガス化)設備に統合生産制御システム「CENTUM
CS
3000」を納入した実績がある。
今回、「CENTUM
VP」の直感的で分かりやすい操作監視画面、高信頼と高速データ処理を両立したコントローラ、安全計装システムと制御システムの監視・操作環境の統合による運転、保守の効率化、コスト低減などが評価された。