内外電機(大阪府東大阪市西堤本通東1―1―1、tel06―6783―3361、丹羽一郎社長)は、同社が得意とする配電制御技術が最大限に発揮される太陽光発電事業を、産業・民生分野の両分野ともに積極的に推進する。
同社は、「+eco(プラスエコ)」をコンセプトに環境事業に取り組んでおり、特に、発電時にCO2の排出量がゼロである太陽光発電システムに関しては、同社が得意とする配電制御技術を最大限に活かし、産業用から民生用・家庭用まで幅広く事業展開を行っている。
同社の産業用太陽光発電システムは、太陽電池アレイ、接続箱、直流集電箱、パワーコンディショナ収容器昇圧キュービクル、分電盤などの機器・装置で構成されている。
太陽電池アレイは、太陽電池モジュールを直列・並列に接続し、規定の発電電力を得られるように組み合わせたアレイで、複数のアレイから供給される電力を簡単に接続できる接続箱から集電する。複数の接続箱が設置される場合は、パワーコンディショナへ一括して電気を送るための集電盤が必要となるが、同社では、システムに合わせた集電盤の設計から製造まで行っており、ユーザーから好評を得ている。
特に産業用システムは、民生用のシステムに比べ大電力になる場合が多いので、接続箱や集電盤などの需要が多く、同社の売り上げ増に繋がっている。
さらに、同社独自の太陽光発電システム用インテリジェント警報盤は、停電時に発生する警報や自然復帰する時の警報などを、入力履歴機能を使って時系列で追跡することができ、各システム機器の運転状況を参考に、原因追究や予知保全に応用することが可能である。
また、接続箱や集電盤、パワーコンディショナ収納盤、変換器盤など屋外の設置が多い場合は、ステンレス製や遮光板付きキャビネットにより、屋外における機器収納体制を整えている。
こうした同社の産業用太陽光発電システムは、すでに全国各地の大規模ソーラーシステムに採用されており、高い実績と評価を得ている。
一方、家庭用太陽光発電システムにおいては、電気料金の節約や余剰電力の販売、助成金制度による設置負担の軽減、さらに、温室効果ガス削減による環境保全など様々なメリットがあり、同社でもPR活動を活発化させている。
同社の住宅用太陽光発電製品は、パワーコンディショナで変換された電気や、電力会社から供給された電気を、各部屋の電気機器・コンセントへ供給する、同発電システム対応ホーム分電盤や、買電用・売電用の電力量を計測する計器類などをラインアップしている。
経済産業省は2013年度の再生可能エネルギーの買い取り価格について、10kW以上の太陽光発電の場合、12年度の42円/kWhから37・8円/kWhに、10kW未満の場合、42円/kWhから38円/kWhに変更することを発表しているが、依然として買い取り価格は高水準にあり、同社では、今後もプラスエコ事業の中心事業として、太陽光発電事業を推進していく方針。