恒例の「第39回ジャンボびっくり見本市」が、4月12・13日に大阪市住之江区のインテックス大阪6号館(同見本市協催委員会主催)、4月19・20日に東京都江東区の東京ビッグサイト西2ホール(同見本市実行委員会主催)で開催される。同見本市は、電設資材、住宅設備、照明、空調設備、電子・制御機器、情報・通信、セキュリティ、工具を中心とした総合展示即売会。今回は「感じるエココロ
つながる未来(あした)」をテーマに、専門メーカー約200社が一堂に集い、様々なニーズに合わせてFEMS、HEMSからBEMSまで幅広く提案を行う。主催者では来場者目標と売り上げ目標を、大阪会場1万5000人以上/100億円、東京会場9000人以上/55億円としている。
同見本市は、毎年春に大阪と東京で開催されている。今回は、一般の人にも積極的に来場・参加してもらえるよう、テーマゾーン展示のより一層の充実を図り、FEMS、BEMSからHEMSまで幅広いエネルギー・マネジメント・システムの提案を行う。
工場のソリューション提案
特に、制御機器、電子部品を取り扱う因幡電機産業Eテック事業部では、ソリューションブースを設け、システムだけでなくソフトウェアやモニタと連動させた展示により、FEMSやものづくり支援、HMIトータルソリューションなど、工場の各種ソリューションを提案、積極的なPRを行う。
FEMSでは、タブレットPC活用システム、無線を活用した見える化システム、エネルギー中央監視ソリューション、エネルギー/生産管理マルチモニタシステム、簡易見える化システム、空調コントロールシステムなどを展示紹介する。
タブレットPC活用システムでは、同PCを活用した電力監視システムを展示する。同システムは、デジタル製GP4000シリーズを収集端末として活用し、タブレット端末によるモニタリングシステムの構築が可能である。ポイントごとの電力量・積算電力の計測や多回路の電力計測など、精度の高い電力計測を可能にしている。
無線を活用した見える化システムでは、無線機器を用いて様々な設備の情報をモニタリング、収集する。設置工事などの導入コストを抑え、自由度の高いシステム構築を実現する。
Web使い全社で情報共有化
エネルギー中央監視システムは、エネルギー監視サーバーシステムを構築することで、Webにより全社での情報共有化を実現する。エネルギー/生産管理マルチモニタシステムは、電力監視のほか、生産管理や保全システムと統合したシステムを構築する。
ものづくり支援では、ものづくりシステムの開発を受託し、ものづくりの支援を行う。内容は、ロボット/画像カメラシステムの設計製作、制御盤設計製作、カスタムPC・液晶などオリジナル製品の開発、さらにPC制御ソフトウェアやFPGA、マイコンの開発、アッセンブリ、ハーネス、基盤実装など、同社では多品種少量から少品種多量・試作ロットまで、フレキシブルに対応する。
HMIトータルソリューションでは、ネットワーク、検査、生産性向上、品質向上、安全のHMIをトータルに提案する。
具体的に、ネットワークでは高速同期制御オープンネットワークであるEtherCATを取り上げ、オムロンやアルゴシステムなどの入出力ユニットやゲートウェイなど、EtherCAT対応機器を紹介する。
検査では、画像処理ソフトウェア「HALCON」をベースに、オムロンの視覚センサ「FZ」を融合させた、フロー方式でソフトウェア開発が可能なソフトウェアを紹介する。同時に画像処理用PC、POEによる照明システム、高解像度カメラ、レンズなども紹介する。
生産性向上では、生産・品質管理ソフトウェア「Duespc」による様々な生産計画により、在庫削減やコスト削減例を紹介。生産管理モニタシステムも紹介する。品質向上では、製品品質の監視・管理の工程分析ソフトウェアを紹介。同ソフトウェアは、装置と画像センサ・測長センサなどの検査機器との連動により、リアルタイムに異常を検出する。
安全では、オムロン、IDECなどの安全コントローラ/センサ/スイッチを紹介する。
さらに、同社が注力している画像による外観検査や画像処理システムも紹介する。同社のこうしたシステムはカスタムで提供しており、ボード不要のGigEやUSBカメラを使用することで安価、高性能PCで高速、フロー編集型ライブラリで簡単を特徴としており、光学条件の選定・検証・装置の設計製作も行う。
好評のテクニカルセミナー
一方、毎回好評を得ている「ジャンボびっくり見本市テクニカルセミナー」は、「スマートエネルギー社会に向かって」をテーマに、地球温暖化対策研究のスペシャリストである、立命館大学大学院村沢義久客員教授を講師に迎え開催する。
スマートエネルギーの3本柱は創エネ・蓄エネ・省エネである。セミナーでは、創エネの主役である太陽光発電とバッテリーなどの蓄エネとの組み合わせ、「動くバッテリー」として期待される電気自動車、さらに、ドイツや北欧で実用化されている、高性能な省エネルギー住宅であるパッシブハウスなどについて詳しい解説が行われる。
同セミナーの日程と場所は、大阪会場が12日午後1時30分~3時までインテックス大阪国際会議場、東京会場が19日午後1時30分~3時まで東京ビッグサイト会議棟6階。
同見本市ではこのほか、特別講師により旬の情報を提供する各種セミナーや、好例の「いちおし商品コンテスト」、「わくわく39(サンキュー)コーナー」、「ジャッピーコーナー」、早朝来場者サービス、子供抽選会、福引大会、さらに各地から取り寄せた駅弁販売など各種の催しが行われ、家族で楽しめる内容となっている。
いちおし商品コンテストは、出展会社が今すぐ役に立つ「いちおし商品」を展示し、来場者がいちおしだと思う商品に投票を行う人気コンテスト。
わくわく39コーナーは、これまでの感謝を込め、第39回にちなんだ特価コーナー。ジャッピーコーナーは、ケーブル類、配線材、照明、支持金具、計測器、トランス、作業工具など、アイテム数が増えグレードアップした。
早朝来場者サービスとして、先着で一日500人に新潟産こしひかり2キログラムがプレゼントされる。