横河電機は、インダストリアルオートメーション用無線通信規格ISA100・11aに準拠した無線通信技術をプラントのどこでも適用できる環境を表す新コンセプト「Wireless
Anywhere(ワイヤレスエニイウェア)」を策定した。プラントの無線システム拡張へ製品・サービスの普及活動に取り組む。
同社は、ISA100・11a規格の特徴に加え、完全二重化による高信頼性、大規模、長距離通信を実現する製品群を「Grow=成長」コンセプトに沿ってプラントワイドフィールド無線として提案してきたが、今後は「Grow」をさらに発展させた新コンセプト「WirelessAnywhere」で展開する。
新コンセプトに基づいて、実装要素技術をコンポーネント化し製品開発を加速、今年末に新型の無線フィールド機器を発売する予定である。
また、センサーメーカーにコンポーネント化した実装要素技術を提供し、無線センサーの開発を支援する。さらに、有線のフィールド機器を無線ネットワークに取り込むためのISA100・11a対応アダプタ開発など、上位システムとフィールド機器の多様なプロトコルの接続を可能にする技術開発を進める。
なお、同社は2010年にISA100・11aに準拠のフィールド無線用システム機器と無線フィールド機器を世界で初めて製品化、昨年は大規模なプラント向けフィールド無線システムを製品化している。