X線検査装置専門メーカーのマース東研X線検査(東京都調布市多摩川2―27―7、tel042―484―6155、小平学社長)は、国産で初めてA4判サイズまでインライン検査を可能にしたラインセンサ型自動X線検査装置「TMX―130LS/70LS」を発売した。また、装置組込用X線ユニットの販売も開始した。
同社は、高分解能X線検査装置(透過・加熱・CT)の開発・販売とX線検査受託サービスを行うX線検査専門メーカー。リチウムイオン電池の自動検査装置で国内シェアトップの実績を挙げているが、幅広い業種で異物検査や欠陥検査、形状検査、寸法検査など検査工程の自動化要求が高まっていることから、装置の標準化を図り発売したもの。
新型ラインセンサ型自動X線検査装置TMX―130LS/70LSは、新方式のX線検出器を搭載、被検査物を一時停止させることなく高感度・高解像度なX線透視画像を検査幅200ミリの広い視野で取得できる。
また、被検査物を位置決めする必要がなく、多品種少量生産に対応できる。
NG品排出機構(オプション)を追加することにより、検査工程の生産性を向上できる。
このほか(1)独自の自動検査アルゴリズムにより遺物検査、欠陥検査などニーズに合わせた画像処理システムを提供(2)インターロック機能、確実なX線遮蔽の安全設計で、放射線管理区域の設定並びにX線作業責任者の選任などの特別な資格が不要である、などの特徴を持っている。
主な仕様は次の通り。
▽X線源=マイクロフォーカス密閉管130kV焦点サイズ5μmと70kV焦点サイズ10μm▽搬送速度=最大毎分33・5メートル▽幾何倍率=1・1~9倍▽カメラ検査幅=25~200ミリ▽電源=AC100Vプラスマイナス10%▽本体外形寸法=W1800×D800×H1650ミリ▽重量=約800キログラム。