今年度から始まったコンテックの新中期経営計画は、親会社のダイフクが創立80周年を迎える16年度までの4カ年とし、基本方針に事業体制の変革で成長分野を深耕、海外市場の売り上げ拡大、グローバル市場で競争力のある価格・納期の実現、商品開発・エンジニアリング体制強化、新規事業の更なる推進の5項目を掲げ、売上高280億円、売上高対営業利益7%以上が目標。
国内市場においては、医療・介護や再生可能エネルギー分野に向けた製品・サービスの拡充を引き続き推進するとともにエネルギーマネジメントシステムなど新たな成長分野に進出する。また、バッテリー充電システム市場に新製品を投入し、この市場だけで全売り上げの10%を目指す。
海外市場は、昨年末に医療向けコンピュータ販売会社の米国DTx社を子会社化し、今年2月にシンガポールに新会社を設立したが、さらに欧州、インド、韓国などに販売拠点を設置、海外売上比率を現在の5%から20%へ拡大する。また、台湾での開発力強化へ技術者を増員し商品開発力を増強する一方、海外拠点のエンジニアリング体制を充実させる。
なお、前中期3カ年計画の最終年度に当たる12年3月期業績見込みは、売上高175億円、営業利益3億2000万円、経常利益2億7000万円、純利益1億6000万円。前期比それぞれ106・2%、175・8%、148・4%、235・3%となる見通し。医療・介護分野や太陽光発電分野向け売り上げが伸長している。