三菱がC言語コントローラLinux対応モデル 生産性向上、省コスト化に貢献

三菱電機は、汎用のC言語プログラムで製造ラインの各装置の制御を行う「MELSEC―QシリーズC言語コントローラ」の新製品として、Linux対応モデルの「Q24DHCCPU―LS」を発売した。価格はオープンで、2013年度700台の販売を計画。同社は、06年にウインドリバー製のリアルタイムOS
VxWorksを標準搭載したC言語コントローラを発売。12年8月には大容量の情報を高度かつ高速に処理できるハイエンドモデル「Q24DHCCPU―V」を投入している。

今回、パートナーOSであるリネオソリューションズ社製Linuxをインストールして、豊富な周辺機器やアプリケーションを活用した自由なシステム構築を実現し、生産性向上を支援する。

また、外部インターフェース用のPCI
Express拡張コネクターの搭載で、Linux環境で使用していたPCI/PCI
Expressボード資産を活用し、システムを自由に拡張できる。

しかも、同社の汎用シーケンサー「MELSEC―Qシリーズ」の各種電源・入出力ユニットなどとの組み合わせ使用が可能なことから、既存資産の活用による省コスト化に貢献する。

その他、粉塵や湿度などに対する耐環境性に優れ、また長期的に安定供給が可能なため、システムのメンテナンスコスト削減につながる。

製造ラインで使用されている、パソコンやマイコンの部品は生産中止による管理コスト増大などの課題があるため、シーケンサーで汎用のC言語プログラムを実行できることが求められている。

同社は、C言語コントローラの品ぞろえを充実し、こうしたニーズへの対応を強化している。

主な仕様は次のとおり。

▽マイクロプロセッサー=システム制御用SH―4A、ユーザープログラム実行用インテルATOM▽ワームRAM=512MB▽入出力点数=4096点▽プログラミング言語C、またはC++言語、Java、perlなど▽外形寸法=98H×83W×115Dミリ。

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