防水・防塵の産業用樹脂製保護ボックスメーカーのFIBOX(日本連絡事務所=大阪市中央区南船場2―4―19、TEL06―4963―3752、竹田光利所長)は、太陽光発電や風力発電分野の市場開拓を進めた販売を強化する。
同社は、フィンランドに本社を置く防水・防塵の産業用樹脂製保護ボックス(エンクロージャー)メーカー。1966年に世界で初めてポリカーボネート樹脂(PC)製の工業用樹脂ボックスを開発。以来、樹脂製保護ボックスメーカーとして、40年以上の販売実績を持つ。日本では90年から販売を開始し、11年2月に連絡事務所を開設して本格的な営業活動を展開している。
現在同社では、保護特性IP65以上のPC製・ABS樹脂製ボックスを1000種類以上品ぞろえしている。素材に使用されるPCは、防弾ガラスや安全ヘルメットなどに使用されている強固な樹脂で、耐衝撃性に優れ、弾性強度が高く変形しにくい上、高気密で防水・防塵性に優れる。
こうした素材を採用した同社のボックスは、強い、軽い、ローコスト、防水・防塵、さらに塩害に強いというエンジニアプラスチック製の特性を生かし、コントロールボックスや中継端子ボックス、制御箱、計測監視ボックスなど幅広い用途で使用されている。
特に、粉塵や防水の対策が求められる悪環境下で操作される電気電子部品・機器を保護するエンクロージャー・制御箱は、グローバル市場で高い評価を得ており、また最近では太陽光発電システムや風力発電システムの接続ボックスなどの用途で需要が急速に拡大している。さらに、こうした新しい用途・分野に対応するため、CAB薄型タイプ、端子台付きPINボックス、アルミダイキャストなどの新製品も発売しており、太陽光発電分野などの国内市場の販売強化を進めている。
同社では、昨年から製品の特徴やアプリケーションなどを詳しく紹介した日本語版の総合カタログを制作するとともに、国内での取扱店も増やしている。