デジタル(大阪市住之江区南港東8―2―52、GEL06―6613―1101、安村義彦社長)は、1988年10月に世界で初めてプログラマブル表示器(PD)を発売以来、今年5月でグローバルでの累計販売台数300万台を突破した。
同社は、PDを主に工場やプラントなどの生産ラインにおいて、機械や設備を制御する機能をメインに、コンピュータ機能を持つ表示・操作端末機器として販売を開始し、HMI(ヒューマン・マシン・インターフェイス)を担う中核機器として拡販してきた。
11年に発売した「GP4000シリーズ」は、生産時の多様なデータを収集するサンプリングデータ機能、データが見やすいグラフで表示するヒストリカルトレンドグラフ機能などにより評価を高めたことで、販売台数は最初の100万台到達時と比較し、約3・7倍の速さで300万台に到達した。
同社ではPDと関連製品として、産業用タッチパネル付きコンピュータの開発・販売にも注力している。同製品は、工作機械や装置の操作盤にあるスイッチやランプ、生産数を表示するカウンタ、温度を表す温度調節器の代わりに、表示画面上で状態確認や操作が可能なことから、同社ではPDとの事業の2本柱に据えている。また、11年には産業用警報器・回転灯・表示灯メーカーのアローを吸収合併し、PDを含めたシグナリング事業として、事業領域の拡大も図っている。
現在、同社では「Pro―face
for
the
best
interface」のコーポレートスローガンのもと、様々な生産現場に対応する産業機械へのベストとなるインターフェイス製品を開発・提供するとともに、ソリューション提供も積極的に推進している。PDの300万台突破について、同社は「今後も生産現場の効率改善に役立ち、人と機械を仲介するベストインターフェイスの製品とソリューションを提供していきたい」とコメントしている。