電源トランス大手の豊澄電源機器(東京都文京区小石川4―16―1、TEL03―3818―2511、黒川晃社長)は、高いノイズ減衰力を備えたノイズ防止トランスが好評のため、シリーズを強化した。従来のNRシリーズ(100VA~1kVA)に続き、NTシリーズ(2kVA~5kVA)を発売、幅広い用途に対応する。標準在庫化により短納期体制を整えた。
新発売のノイズ防止トランスNTシリーズは、NRシリーズと同様に、電源ラインから侵入するノイズの防止だけでなくノイズの発生源となる負荷機器から電源ラインへのノイズの侵入も防止できる。
必要な周波数帯域はそのままにノイズ部分のみを取り除くため、従来の静電シールド付きトランスと比べ、コモン・ノーマル両モードではるかに高いノイズ減衰力を発揮する。また、絶縁トランスとしての性能も従来の絶縁トランスと同等以上の性能を持ち、コイル・鉄心間の耐電圧は3kV/1分間を確保している。
接続は端子台を採用、タップ追加も対応可能である。
製品は1次電圧100V/2次電圧100V、同200V/100V、同200V/200V。容量は2kV、3kV、5kV。
同社では、NRシリーズ、NTシリーズとも標準在庫し即納体制を整え、同時に特注品製作にも対応する。