「JECA FAIR2013 第61回電設工業展」は、223社から出展をいただき、小間数では627小間と過去最大規模での開催となりました。「アベノミクス」効果によって、景気浮揚の兆しが見え始め、電気設備業界の皆様の期待が大きく膨らんだ結果と思われます。この明るい兆しが実態を伴い、日本経済が活性化し、産業の競争力が着実に復活していくことを念願しています。
東日本大震災から2年が経ちましたが、全国の原子力発電所の運転停止に伴い、電力の安定供給に対する制約や火力への電源シフトによる電力料金値上げの経済への影響も懸念されています。
国民生活を支えるライフラインを担う電気設備業界は、電力供給事情の変化や節電ニーズへの対応、更には中長期的課題である低炭素社会の実現に向け、積極的な役割を果たしていくことが求められています。
そのような中、今年のJECA
FAIRは『電設技術で築くスマートライフ~未来へつなごう安全・安心』をテーマに掲げましたところ、最先端の創エネ・省エネ・蓄エネ技術が多数集結し、低炭素社会の実現に大きく貢献していく業界であることをあらためて確信した次第です。
主催者といたしましても、省エネルギーに貢献すべく、主催者コーナーのスポットライトについては、消費電力の少ないLED照明を使用します。また「グリーン電力証書システム」を活用し、会期中に使用される約6万1000kWhの電力を、再生可能エネルギーであるバイオマス発電で運用し、約28トンのCO2削減に貢献します。
さらに、「スマートコミュニティ社会」における電気とICTの流れを、特大ジオラマを使って解説するテーマプラザを設置しています。
52回目となる「製品コンクール」には、46社の製品がエントリーしています。優秀な製品には国土交通大臣賞、経済産業大臣賞、環境大臣賞など9つの賞を用意しており、これらの新製品は電設技術の礎を築き、新しい時代に向けて幅広く利用されていくものと期待されます。
また、新たな取り組みとして、当協会の活動を紹介する「JECA取り組みコーナー」を拡充し、先進的に取り組んでいる電業協会等の活動や好事例を紹介する場を設け、積極的な情報発信・広報活動を展開します。
この他、各社の最新技術やノウハウを紹介する「出展者プレゼンテーションセミナー」や「スタンプラリー」による豪華景品の抽選、さらには、復興支援の一環として「釜石うめえもんCafe」を休憩コーナーに設けるなど、皆様に楽しんで頂くための企画を用意しましたので、是非お立ち寄り下さい。
最後になりましたが、実行委員会の皆様方には、JECA
FAIRの企画、準備段階から大変ご尽力をいただきました。厚く御礼申し上げます。
会期中に多くの方々にご来場頂き、本イベントが成功裏に終えることを祈念して挨拶といたします。