日本配電制御システム工業会関西支部(寺田哲也支部長)と、関西配電盤工業協同組合(寺田哲也理事長)は、5月17日大阪市都島区の太閤園で、「2013年度通常総会と春季合同懇親会」を開催した。
工業会関西支部の総会では、同工業会が今年4月から一般社団法人化されたことが報告された。また、昨年から設立が検討されてきた「産業用メガソーラーメンテナンス研究委員会」や、「直流回路での高電圧適用に関する研究委員会」を、関西支部から同工業会の本部に提案することなどが報告された。産業用メガソーラーメンテナンス研究委員会は、建設が進む産業用メガソーラーに関して、接続箱やパワコンなどのメンテナンス体制の確立などが検討される。直流回路の研究委員会では、直流の高電圧の適用について、配電盤などへのアプリケーションを図ることなどを研究課題としている。
合同懇親会では冒頭、寺田哲也支部長・理事長があいさつに立ち、「当業界も、アベノミクス効果などでようやく明るい兆しが見えてきた。今年度から工業会を一般社団法人化したが、関西支部では、産業用メガソーラーメンテナンス委員会、直流回路での高電圧適用に関する研究委員会の立ち上げや、JSIA認定工場の見直しなどの活動を行う方針で、6月に開催される全国総会で決起したい。このほかにも、消費税導入に伴う対応や、配電盤の価格改定など、様々な課題が山積している。利益なき状況から抜け出すために、技術面でもちょっとした工夫やアイデアが必要で、こうした付加価値の高い製品を提供しなければ、製品価格の底上げは厳しいのではないだろうか」と語った。
続いて、工業会の丹羽一郎会長があいさつに立ち、「関西支部の正会員はいずれも社歴が古く、多くの企業が太陽光発電関連の事業に携わっており、再生可能エネルギー買取制度のスタートにより、大きな変化が現れている。太陽光発電関連は、まだまだ仕事が多く潜在しており、責任の分担は難しいがやらなくてはならない仕事である。一方、我々が実施している技能検定試験も他業界から受験する人が多くなり、非常に注目されている。微力ながら尽力したい」と語った。
その後、優良従業員の表彰があり、大阪府電気工事工業組合井上宜清副理事長の乾杯の音頭で懇親会に入った。