日本配電制御システム工業会(JSIA)東京支部(宇賀神清孝支部長)と東京配電盤工業協同組合(遠藤久介理事長)は21日、定時総会と合同懇親会を浜松町東京會館で開催した。
今年度事業は、景気回復が見込める中で、取引正常化推進などを決定し積極的に取り組んでいく計画である。
JSIA東京支部第31回定時総会は、宇賀神清孝支部長が「当業界は、景気が他の業界と比べ少し遅れて出てくるので、まだ実感が湧いてこないが、悪い材料はないのでこれから良くなる。原点に返り、各事業を展開し正常な取引に戻したい」とあいさつした後、議案審議に入った。
今年度事業計画は、本部の方針に基づき、それぞれの地域に根ざした事業活動を推進する。とくに、厳しい経済・経営環境に対応するため、委員会や講習会などをタイムリーに実施。また、関係省庁、関係団体との交流を通じ地位向上と取引の改善を図る。
JSIA共通の事業のほか、支部独自の事業として(1)技能検定試験の実施(2)厚生事業の推進(3)表彰制度の実施などを決定した。
また、優秀技能者、青年優秀技能者、JSIA優良従業員を表彰した。
東京配電盤工業協同組合第34回通常総会は、遠藤久介理事長のあいさつの後、議案を審議し各号議案を満場一致で承認した。
今年度事業計画は、取引正常化の推進へ対外的アピール、業界内結束を図る。また、共同購入、受託斡旋、教育および情報提供、共同開発研究、協業化推進、新規事業開発の研究などの事業を行う。
各議案承認のあと、部会功労者として高橋厚志第一部会幹事長、杉山晃啓第五部会幹事長を表彰した。
合同懇親会は、国分直人東京支部運営委員・東盤協副理事長の「政権交代で景況感が上向いているが、我々のマーケットにまだ来ていないということは、これから来るということである。景気が良くなれば、人材が採れないなど別の悩みが出てくる。業界が団結して、全員が潤いたい」との乾杯の音頭で始まったが、先行き景気への期待感で盛り上がっていた。