日本配電制御システム工業会(JSIA、丹羽一郎会長)は6日、山口市のホテル「かめ福」で第31回定時総会を開催=写真。今年度事業は、メガソーラー関連の委員会を新たに立ち上げ会員のビジネス拡大につなげるほか、適正価格での取引を推進するなどを盛り込んだ計画を承認。また、舘直樹理事の死去に伴い、茂泉勝弘古川電気工業社長を新理事に選出。
今年度事業計画は、建築関連盤に加え、太陽光発電などに関連する配電盤類の需要拡大が見込まれる中で適正価格での受注に向けて値戻しの好機であり、業界の結束が求められるとの見通しのもとに、μ―グリッド、産業用ソーラーメンテナンスに関する委員会を設置し、情報提供や規格・基準作りに取り組む。また、高電圧直流回路に関する調査研究、制御盤製作の省コスト化研究を行う。このほか、e―JSIAや優良工場認定制度など既存事業も見直しする。
μ―グリッドに関しては、50kW以下の電源で顧客の独立形システムとして立ち上げるための機器類、システム設計に関わるノウハウなどの情報を収集し、会員の新たな事業展開の参考資料にする。産業用メガソーラーのメンテナンス研究は、太陽光発電設備の保守点検を実施する業界が定まっていないため、保守点検に関わる仕様ガイドラインを作成する。
高電圧直流回路の調査研究は、直流回路に関わる安全性、使用機器の調査及び課題を抽出し技術指針をまとめる。
制御盤製作の省コスト化研究は、配線接続の合理化に続いて、昨年着手した盤構成部材(筐体、取付機器)の調査を継続し、来年度にかけて報告書を作成する。