サンワテクノスは、2013年4月からスタートした第8次中期経営計画「JUMP1200」で海外事業比率を現在の22%から26・7%まで高めることなどで、16年3月期の連結売上高1200億円達成と、継続的な売上高経常利益率3・5%以上の確保を目指す。
同社は今年3月に終了した第7次中期経営計画「STEP1000」で、連結売上高1000億円を目指したが、最終の12年度の売り上げが予想を下回り883億円で終わった。
JUMP1200では、電子・電機・機械の3つの製品を複合化しながらエンジニアリング力を最大限発揮できる取り組みと、新興国をはじめとした海外事業のさらなる拡大を重点にしていく。
海外では13年度上期中にベトナムに駐在員事務所を設置するほか、中国・アモイ周辺に販売拠点の新設を検討している。
また、日系の自動車や電機関係の進出が著しいタイでの拠点も拡充していく。「日系の顧客を中心に、日本の品質、技術を求めている」(山本勢社長)として、子会社のサンワテスコムと連携、エンジニアリングサポートなどを提供しながら取り組みを強めている。タイには現在、中国・上海にある「メカトロセンター」と同様な技術拠点的な機能を持たせ、人員も14年度には20人体制にしていく。「今年は将来の骨格となるような体制をつくりながら、制御盤などの現地生産もできるようにしていく」(山本社長)方針だ。
グローバル事業の拡大とともに、物流体制の見直しも計画している。OUT―OUT、OUT―INなどが増える中で、香港に「国際物流センター」の開設を検討している。
こうした施策で、海外事業売り上げを、12年度の194億円から、15年度には320億円まで拡大を図る。