電子部品20%増
近畿圏4月の
貿易輸出額
関西地区の経済は、昨年末から今年5月にかけての株高推移、円安傾向を受け、全般的に持ち直しの動きがみられる。特に輸出に関しては、アジアや米国向けが増加基調で推移しており、全体として下げ止まりつつある。
大阪税関が発表した近畿圏の貿易概況によると、4月の貿易輸出額は、1兆2089億円で前年同月比4・1%増と2カ月連続の増加となった。増加品目のトップは半導体など電子部品で、1340億円、同19・9%増と大幅に増加した。
続いて鉄鋼800億円(同31・3%増)、原動機486億円(同37・6%増)となっており、原動機は4月として過去最高額となった。
地域別では、アジアが8101億円(同4・3%増)、このうち中国が2731億円(同1・6%増)で、ともに2カ月連続で増加、米国は1426億円(同6・3%増)で4カ月連続の増加、EUは1224億円(同5・5%減)で2カ月ぶりの減少となっている。
一方、4月の貿易輸入額は1兆2874億円で、こちらも同10・0%増と、4カ月連続の増加となっている。増加品目では衣類1126億円(同24・6%増)、半導体など電子部品331億円(同74・1%増)、天然ガス及び製造ガス1126億円(同13・0%増)となっている。