横河電機は12日、統合生産制御システムCENTUM
VPの機能を強化した「CENTUM
VPR5・03」を発売した。販売価格は最小システムの400万円から。プラントの運転監視と自動制御用に今年度1000システムの販売を計画している。
今回強化された機能は(1)ワイド・エリア・コネクション(WAC)ルータにより広域通信網経由で制御ネットワークの接続が可能(2)バッチプロセスにおける製造手順の柔軟な変更を実現(3)電気系統のネットワーク規格IEC61850対応(4)8ループオペレーションキーボードにより操作性が向上、などがポイントである。
とくに、WACルータにより、国内の各市町村に分散する上下水道設備の統合オペレーションや操業効率向上を目的としたプラント統合オペレーションを高信頼かつ低コストで実現できる。また、石油・ガスのアップストリーム分野でも洋上プラットフォームの統合オペレーションなど広域に分散した設備の統合監視・制御に適したシステムを構築できるようになった。
また、CENTUM
VPR5・03のバッチパッケージは、多様な操作手順を体系的に登録できるよう機能が拡張され、処方を細かく定義できるようになった。その結果、処方の変更が容易になり、製造手順の頻繁な変更にも柔軟に対応できる。