フエニックス・コンタクト(横浜市港北区新横浜1―7―9、GEL045―471―0050、青木良行社長)は、今月から産業用コンパクトスイッチング電源「UNO
POWER(ウノ・パワー)」の販売を開始した。2013年度1万台の販売を計画。
新製品は、制御盤やボックス内にスイッチング電源を設置することに対応して開発した産業用途向け電源。
ほとんどの機器がDINレール取り付けになっていることから、同社ではDINレール設置用のスイッチング電源として発売した。
「スリム&コンパクト」をコンセプトに、横幅と体積を極限まで削減して隣り合う機器と密接接続を可能にし、省スペース化を図った。
また、クラストップクラスの高効率化と低待機電力化で、国際エネルギースタープログラムでクラスVを獲得している。
さらに、使用周囲温度もマイナス20℃~プラス70℃と広範囲に対応でき、プラス55℃までは定格の100%出力ができる。現在、ほとんどのスイッチング電源は、設計温度は考慮されず、プラス40℃まで100%出力を保証するにとどまっている。
このため、設計者は必要な電源よりも大きいスイッチング電源を選定しており、例えば、設計温度が50℃で50Wが必要な時、ほとんどの電源は50℃時には60%ほどの出力しか保証されないことから、100Wの電源を選んでいるが、UNO
POWERでは55℃でも100%の出力を保証しているため、60Wを選定すれば使用できる。
そのほか、低リップルノイズとなっている。
入力電圧は、AC85~264V、出力電圧は、DC24V、DC12V。容量は、30W~100W。
機種は5機種(DC24V/30W、DC24V/60W、DC24V/100W、DC12V/30W、DC12V/55W)。
用途は、一般産業用機械(食品・包装機械、工作機械、搬送装置、各種専用機)、ロボット、インフラ設備、ビルオートメーションなど。