エム・システム技研(大阪市西成区南津守5―2―55、TEL06―6659―8203、宮道三郎社長)は、取付工事不要で、既存・既設の照明器具がそのまま使用できる40形直管LED照明「EZSWITCH(イージースイッチ)」を発売した。標準価格1万3000円。年間販売目標は20万本。
オフィスビルなどで蛍光灯をLEDタイプに切り替える場合、電気工事資格者による工事が必要となるが、EZSWITCHは、同社の工業用計測制御回路技術を使い、既設の照明器具がグロータイプやラピッドタイプ、インバータタイプ、さらに1灯式や2灯式でも、簡単に直管LED照明に切り替えできる。取り付ける照明器具の種類を見分ける安定器検出機能(特許取得済み)、各種インバータに対応するためのインバータ用インピーダンス調整機能付き回路(特許証発行待ち)により、取り付け時に既設の照明器具を瞬時に見分け、最適で高効率な回路を自動選択する。
これにより、どのような照明器具でも低消費電力を実現し、余計な発熱がなく省エネ効果が得られる。最大消費電力削減率は、グロータイプの場合57%、ラピッド65%、インバータ67%で、イニシャルとランニングの両コストを抑えられる。
また、安定器に余計な負荷がかからない設計で、インバータの場合、CPUが器具を監視し、異常を確認すると直ちに電源をオフにするため安心。寿命は4万時間で、使用温度範囲はマイナス25度~プラス55度と幅広い。レンズ面に独自のカッティングを施した散光カットを採用している。防水タイプも開発中。
同社では照明器具内の安定器が寿命の場合でも、引き続き同じ照明器具が使用できるように、安定器をバイパスして電源を直結配線し使用できる「直結タイプ」の開発を進めているほか、40形に加え、20/16形、30形、110形に対応するユニバーサルタイプの直管形LEDも発売する予定。